図らずも早からず

日本全国踏破への道

バイクを買ってまだ1年なのにヘルメットが3代目な理由

バイクを買う予定もないのにヘルメットを買うところから話は始まる。

 

 

車が欲しかった

 

昔から自動車の運転をしたくて仕方がなかった。

何が魅力かと聞かれると困るが、あの"操縦してる感"がいいんだろうなぁ。

 

18歳になったらすぐに教習所に入校した。

特にエピソードもなく、免許は簡単に取れた。

 

両親が当時所有していたミニバン「トヨタ シエンタ」に事あるごとに乗った。

実用性重視で、運転の楽しさを重視した車ではないのだが、とにかく楽しかった。

ただ、車には不満が無くても、他に不満なことが発生した。

 

親が毎週土曜日に車を使うのだ。

僕が一番車を使いたかったのも土曜日だったので、これがとにかく不満だった。

 

じゃあ自分の車を買おう。

そう思い立とうとも、実家は一世帯に駐車場が一台分しか割り当てられない集合住宅だった。

他の場所で月極を契約しようとしても、少し歩く上に値段が高い。

そもそも学生のうちに車を買って、維持できるのか?

できる人もいるだろうけど、しんどそうだなぁ…。

 

そうだ、代わりにバイクを買おう。

 

 

バイクの免許を取るため教習所へ通う

 

当時住んでいた実家は駐輪場の余裕が割とある方で、バイクを停めるのは問題無さそうだ。

バイクには全く興味が無かったが、車の楽しさの埋め合わせくらいにはなるだろうと思ったのだ。

 

車の免許を取った教習所は、卒業から1年以内に再入校すると2万円引きという大盤振る舞いなサービスをしたので、卒業から360日後くらいの日に滑り込み入校した。

 

教習ではバイクに乗るので、当然ヘルメットやグローブ、プロテクタが必要だ。

グローブは軍手で代用、プロテクタは教習所で借りるとして、問題はヘルメットだ。

 

すでにバイクに乗っている友人に聞いたところによると、教習所のヘルメットはめちゃくちゃ臭いらしい。

ひょっとしたら教習所によって差が出るところかもしれないが、彼は同じ教習所出身だったので、信憑性の高い情報だった。

 

彼曰く、「教習所のヘルメットを被るのは頭にうんこを乗せるようなもの」「どうせバイクの免許を取るならバイクを買うんだし、自分のヘルメットで教習を受けたら?」と。

頭にうんこを乗せる趣味は無いので、おとなしく従うことにした。

 

実際、入校後にレンタルヘルメットを借りにきた他の教習生が、ヘルメットを手にとっては匂いを嗅ぎ、棚に戻しては他のヘルメットの匂いを嗅ぎという行動をしているところを見た。

自分のヘルメットで教習を受けたことは、今思っても間違っていなかったと思う。

 

というわけで、「SHOEI QWEST」を購入した。

 

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安い買い物ではなかった。確か、4万5千円くらい。

だが、バイクは危険な乗り物だ。

安全にはいくら金をかけてもかけすぎということはない。

 

自分のヘルメットを持ってきた気合い入り過ぎな教習生は周りから奇異の視線を浴びたが、本人は気にせず免許取得だけを見据えて教習に望んでいた。

 

 

実家が引っ越してバイクを買えなくなる

 

当時の実家は父の勤務先に関係する集合住宅だった。

父の定年が近いこともあり、実家が引っ越すことになった。

その引越し先のマンションが、まさかのバイク駐輪NG。

 

まあ、元々どうしてもバイクに乗りたかったわけでもないしいいか…と思いつつも、「じゃあ俺は今、何のために教習所に通ってるんだ??」と自問自答しつつ通い続ける。

 

車と違ってバイクは趣味性の高い乗り物なので、教習所にいる人達もやっぱりバイク好きが多い。

雑談で、どんなバイクを買いたいのかという話題になると、「うーん、まだ考えてないですねぇ…(^_^;) 」と言うしかなかった。

もともとバイクにどんな車種があるのかも知らないし、そもそも買う予定も無くなったものに興味が沸くことはなかった。

 

1代目のヘルメットは、少し後に免許を取った友人に譲ることにした。

 

 

結局車を買う

 

就職した年の冬、念願の自分の車、「スバル BRZ」を購入した。

ミニバンを運転して楽しいのだから、マニュアルでスポーティーな車が楽しくないわけがなかった。

 

基本的に公道を走っているだけでも楽しいのだが、ちょっとぶん回したくなることもある。

ということで、サーキットに行くかどうしようかと考えた結果、ジムカーナに挑戦してみることにした。

ジムカーナは単純な速度を求めるサーキットとは違い、素早く小回りを効かせる必要のある競技だ。

車を買って1年も経っていない初心者としては、まず細かい技術のほうが大事だろうと思っての選択だった。

 

四輪でも、競技となるとヘルメットが必要だ。

しかし、以前買ったヘルメットは譲ってしまった。

というわけで、2代目となるヘルメットを購入した。

Kabuto KAMUI-II」だ。

 

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2万円ちょっとだったと思う。

四輪の競技でも二輪のヘルメットで大丈夫だという話だったので、二輪のものを選択。

今後、レンタルバイクとかを利用する可能性がゼロでもないし、という考えだった。

 

 

車で事故に遭う

 

念願のジムカーナ当日、新品のヘルメットでジムカーナ会場へ向かった。

5つくらいある練習コースで練習し、時にアドバイスを貰いながらジムカーナを楽しんだ。

公道では絶対にできないような無茶な挙動をさせられるのはなかなか新鮮だ。

 

午前の練習が終わり、午後はタイム計測だ。

教習の卒検のときより難しいコースを頑張って覚え、初心者なりに頑張ろうと意気込んだ。

その昼、僕は会場近くのコンビニへ行き、事故に遭ったのだった。

 

新車で買って1年も経たないBRZは見事にぶっ壊れた。

ハンドルを120°くらいひだりに切った状態でまっすぐ進むような有様。

ていうかいろいろ警告灯が付いてるよ…。

嘘だろ……。

 

そうして、僕のジムカーナライフは半日で終りを告げたのだった。

 

0:10の事故だったので修理代に頭を悩ませることは無かった。

とはいっても、やっぱりショックは大きい。

 

ちなみに、スバルのディーラーの人には「パワステがいかれてモーターとコンピュータを交換するようなBRZは全国でも初めてみたいですよ」とか言われたが、別にそんなパイオニアにはなりたくなかった。

相手側の保険屋によると、修理代は70万円くらいかかったようだ。

 

結局、その後モータースポーツに参加することもなく、2代目のヘルメットは役割を終えた。

 

 

ネットで見たバイクの画像に衝撃を受ける

 

なんだかんだ言っても車の運転が好きなことは変わらないので、BRZで日本全国を旅していたし、満足していた。

そんなある日、ネットであるバイクの画像を目にする。

 

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当時見た画像は多分これじゃなかったと思うけど。

ホンダ CBR250RR である。

 

見た瞬間、これを買う!と決心した。

この決心から約2年後、無事このバイクを手に入れた。

そして、役目を終えたかに思われた2代目ヘルメットが日の目を見ることになる。

 

 

ヘルメットの使用期限は3年

 

別に3年たったら耐久能力が無くなるとかそういうわけではないと思うが、メーカーの推奨は3年で交換なのだ。

実働は1年だし、まだまだ使えるだろうという思いもあるが、新しいヘルメットが欲しい理由があった。

 

今使ってる2代目より1代目のほうがいいヘルメットだったよな…。

どうしてもそう思ってしまうのだった。

 

値段もそうだが、SHOEIのほうが安全性に信頼を置けそうだし、色合いも黒/赤でデザインされている自分のバイクに合っていた。

2代目はそもそもバイク用で買ったわけではないので仕方ないが。

もう、使用期限を言い訳にヘルメットを買いたい。

 

というわけで、買った。

 

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3代目のヘルメット、SHOEI GT-Air だ。

値段は1代目とほぼ同じ。

 

ヘルメット3個購入男として、バイクの運転技術ももっと磨かないとな。